つらつらと萌えをぶちまけるためのブログ。ブログ内にある画像、文は転載禁止です。
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やっとナルサス的になってきました。まどろっこしい4話目でございます。
久しぶりに誰の視点でもないです。
久しぶりに誰の視点でもないです。
サクラがカカシに助けを要求してから二日目。
運がいいといったところか。第七班は大名の所有地である山一個分の雑草採りの任務を言い渡された。
雲が転々と青空に散りばめられている、晴れ。
やわらかな風は南風を孕み春風のようだ。
四人が指定された所は、Dランク任務といったところか。山一個分とはいえそれほどでかくなかった。
まあ、山という以上庭と比べようとするととんでもないことになるが。
サクラとカカシが打ち合わせたのは、二人組で分かれて見る、というごく普通のものだった。
強制的に二人にさせることで何か進展が図れないか、ということだ。
山の麓につくと、カカシは素早く指示をだし、雑草をとって入れる籠を渡した。
西からカカシとサクラ、東からナルトとサスケという風に両側からやることなった。
あくまで二人で進んでほしいから、ナルトやサスケには作戦について何も伝えていないが。
ただ、場所の説明を聞いた時二人は明らかに不愉快だと顔に出ていた。
サクラは気づかれないように溜息をつき、カカシは決まったことだからしかたないでしょ、と宥めた。
西のほうから攻めることとなったカカシとサクラはてくてくと場所へと進む。
横で共に歩いていたサクラはカカシ先生を横目で見ながら言った。
「あの二人、うまくいくのかしら。さっきすごく嫌そうな顔してたけど・・・」
答えは時間が経てば自ずと出てくるものだが、ついつい聞いてしまうものだ。
振り向きもせずカカシ先生はんー、と短く唸って、
「まぁ、なんとかなるでしょう」
と返した。
サクラはその返答にあまり満足にはならなかったが、あまり気にしようと思わなかったらしい。
(それよりも、任務に全うしないといけないかも)
歩きながら改めて大きさを知った、山を見上げながら。
東からと指示をうけたナルトとサスケは少し距離を置きながら場所へと進む。
彼らの間隔は約一メートル。先にサスケ、後にふんぞり返って歩くナルトだ。
「サスケ、何で一言も喋らねえんだってばよ!」
「喋る必要性がないからだ」
ナルトがサスケにむかって吠えてみても、冷たく返されるだけ。
流石のナルトもこの悪循環には苛立ちを覚えているようで、気持ち何も喋らないようにしているのだが、つい話しかけてしまう。
(この間のサクラちゃんの質問も気にかかるし・・・なんなんだってばよ)
ちぇ、と小さくしたうちをして道に転がっていた小石を蹴った。
必要性を感じないから、で突っ撥ねたのは少しやりすぎたかな、と歩きながらサスケは反省する。
即席で取り繕った返事といえ、冷たい一言だったからだ。
サクラに質問されてから、頭の中は何故か常にナルトのことで持ちきりだ。
さっきの後ろからナルトが叫んでいたのもサスケの中でかなり危ない状況だった。
サスケ、と名前を呼ばれただけで耳が赤くなってしまう。
すぐに返事をしなくて、怪しまれて顔を覗き込まれでもしてたらと考えると顔まで熱いように思えてくる。
顔に手を宛がうと、やはり熱い。
ほう、とナルトに気付かれないように溜息をついた。
サスケは薄々気付いている。この甘く、淡い感情の正体に。
言われた地点からしらみつぶしするように雑草を抜き始めた。
やはり、距離を置いて。
サスケは先ほどの感情は置いといて、任務に専念しているようだ。
ナルトはそれがなんとなく気に食わなかった。何でもそつなくこなすあいつが。
影分身もしようとしたのだが、今日はなんとなくしなかった。
春を思わせるこのやわらかい風を感じながらゆっくり任務するのもいいな、とナルトにしては珍しい考えが生まれたからだ。
しかし、単調な作業は飽きるものだ。
それだけではなく、話し相手がいないのも原因の一つであろう。
当のサスケといえば、黙々と草を採っては籠に入れ、採っては籠に入れを繰り返している。
(そういうクールぶってる所が好きじゃ・・・・・・ねえってばよ)
ついに痺れを切らしたのか、ナルトはサスケの元へと歩き出した。
一人になる時間というのは、いろんなことを考えるものだ。
平板な雑草抜きをやっている最中は、特に。
サスケは、任務だと気を引き締めたものの、また一人で考えて耳を赤く染める始末。
(何で何も話しかけてこねえんだよ。話せるに話せねえじゃねえか・・・)
思考回路が働き、なんとか話す内容を探して見ても、不自然だったり自分じゃないような台詞だったりしてサスケは行動が起こせなかった。
また顔が赤くなったような気がして、腕に近いほうの手のひらを顔に押し付ける。
(何でナルトなんかに振り回されてんだ)
くそ、と口の中で毒づいた。
何事もなく、任務が終わることを願っていたのだが、呆気なくその望みは崩れ去る。
「サスケ、なんとなく顔赤いけど。体調でも悪いんじゃねえの?」
はっ、と反射的にナルトのほうを向いてから、しまった、と思った。
ナルトの足音に気付かないだなんて。
何より、自分のほんのり赤く染まった顔を何があろう事かナルトに見られてしまったなんて。
羞恥でさらに赤くなっていく。
(ああ、ショートしそうだ)
「・・・お、おいサスケってば、おい!」
流石にサスケの異変に気付いたのだろう、ナルトがサスケの肩につかみかかろうとする。
だが、既にサスケの体は重力に負け、下へと下がっていく途中だった。
運がいいといったところか。第七班は大名の所有地である山一個分の雑草採りの任務を言い渡された。
雲が転々と青空に散りばめられている、晴れ。
やわらかな風は南風を孕み春風のようだ。
四人が指定された所は、Dランク任務といったところか。山一個分とはいえそれほどでかくなかった。
まあ、山という以上庭と比べようとするととんでもないことになるが。
サクラとカカシが打ち合わせたのは、二人組で分かれて見る、というごく普通のものだった。
強制的に二人にさせることで何か進展が図れないか、ということだ。
山の麓につくと、カカシは素早く指示をだし、雑草をとって入れる籠を渡した。
西からカカシとサクラ、東からナルトとサスケという風に両側からやることなった。
あくまで二人で進んでほしいから、ナルトやサスケには作戦について何も伝えていないが。
ただ、場所の説明を聞いた時二人は明らかに不愉快だと顔に出ていた。
サクラは気づかれないように溜息をつき、カカシは決まったことだからしかたないでしょ、と宥めた。
西のほうから攻めることとなったカカシとサクラはてくてくと場所へと進む。
横で共に歩いていたサクラはカカシ先生を横目で見ながら言った。
「あの二人、うまくいくのかしら。さっきすごく嫌そうな顔してたけど・・・」
答えは時間が経てば自ずと出てくるものだが、ついつい聞いてしまうものだ。
振り向きもせずカカシ先生はんー、と短く唸って、
「まぁ、なんとかなるでしょう」
と返した。
サクラはその返答にあまり満足にはならなかったが、あまり気にしようと思わなかったらしい。
(それよりも、任務に全うしないといけないかも)
歩きながら改めて大きさを知った、山を見上げながら。
東からと指示をうけたナルトとサスケは少し距離を置きながら場所へと進む。
彼らの間隔は約一メートル。先にサスケ、後にふんぞり返って歩くナルトだ。
「サスケ、何で一言も喋らねえんだってばよ!」
「喋る必要性がないからだ」
ナルトがサスケにむかって吠えてみても、冷たく返されるだけ。
流石のナルトもこの悪循環には苛立ちを覚えているようで、気持ち何も喋らないようにしているのだが、つい話しかけてしまう。
(この間のサクラちゃんの質問も気にかかるし・・・なんなんだってばよ)
ちぇ、と小さくしたうちをして道に転がっていた小石を蹴った。
必要性を感じないから、で突っ撥ねたのは少しやりすぎたかな、と歩きながらサスケは反省する。
即席で取り繕った返事といえ、冷たい一言だったからだ。
サクラに質問されてから、頭の中は何故か常にナルトのことで持ちきりだ。
さっきの後ろからナルトが叫んでいたのもサスケの中でかなり危ない状況だった。
サスケ、と名前を呼ばれただけで耳が赤くなってしまう。
すぐに返事をしなくて、怪しまれて顔を覗き込まれでもしてたらと考えると顔まで熱いように思えてくる。
顔に手を宛がうと、やはり熱い。
ほう、とナルトに気付かれないように溜息をついた。
サスケは薄々気付いている。この甘く、淡い感情の正体に。
言われた地点からしらみつぶしするように雑草を抜き始めた。
やはり、距離を置いて。
サスケは先ほどの感情は置いといて、任務に専念しているようだ。
ナルトはそれがなんとなく気に食わなかった。何でもそつなくこなすあいつが。
影分身もしようとしたのだが、今日はなんとなくしなかった。
春を思わせるこのやわらかい風を感じながらゆっくり任務するのもいいな、とナルトにしては珍しい考えが生まれたからだ。
しかし、単調な作業は飽きるものだ。
それだけではなく、話し相手がいないのも原因の一つであろう。
当のサスケといえば、黙々と草を採っては籠に入れ、採っては籠に入れを繰り返している。
(そういうクールぶってる所が好きじゃ・・・・・・ねえってばよ)
ついに痺れを切らしたのか、ナルトはサスケの元へと歩き出した。
一人になる時間というのは、いろんなことを考えるものだ。
平板な雑草抜きをやっている最中は、特に。
サスケは、任務だと気を引き締めたものの、また一人で考えて耳を赤く染める始末。
(何で何も話しかけてこねえんだよ。話せるに話せねえじゃねえか・・・)
思考回路が働き、なんとか話す内容を探して見ても、不自然だったり自分じゃないような台詞だったりしてサスケは行動が起こせなかった。
また顔が赤くなったような気がして、腕に近いほうの手のひらを顔に押し付ける。
(何でナルトなんかに振り回されてんだ)
くそ、と口の中で毒づいた。
何事もなく、任務が終わることを願っていたのだが、呆気なくその望みは崩れ去る。
「サスケ、なんとなく顔赤いけど。体調でも悪いんじゃねえの?」
はっ、と反射的にナルトのほうを向いてから、しまった、と思った。
ナルトの足音に気付かないだなんて。
何より、自分のほんのり赤く染まった顔を何があろう事かナルトに見られてしまったなんて。
羞恥でさらに赤くなっていく。
(ああ、ショートしそうだ)
「・・・お、おいサスケってば、おい!」
流石にサスケの異変に気付いたのだろう、ナルトがサスケの肩につかみかかろうとする。
だが、既にサスケの体は重力に負け、下へと下がっていく途中だった。
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