つらつらと萌えをぶちまけるためのブログ。ブログ内にある画像、文は転載禁止です。
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イタサスで、イタチが里を抜けなかったらという設定。21歳×16歳。
なんとなくサスケ目線。
イタチが虫歯になりました。甘めです^o^
なんとなくサスケ目線。
イタチが虫歯になりました。甘めです^o^
俺の兄、イタチは大の甘味好きである。
任務が終わった帰りに甘栗甘によって団子を買ったり等をしている。
母さんから病気になってしまうからと制限されているものの、どこかしらに隠したりと食べるのをやめようとはしない。
まあ、俺はイタチが甘味を食べている時の幸せそうな顔が好きだから良いんだけどな。
しかし、悲劇はやってくるのだ。
朝、起きて朝食を食べる。今日は珍しく朝からイタチと食卓を囲める。
まあ、親達は任務で出払ってしまったのだが。
それが少し嬉しかった。だが、少し様子が変だ。
普通にいつも食べているのに、何故か箸を勧める速度が遅い。それどころか噛むスピードも遅いような気がした。
心配になって声をかけた。
「・・・兄貴、どっか具合でも悪いのか?」
「いや、特にそれといっては・・・ただこう、滲みる、というか」
イタチの顔が少し青白い。
俺はここでひとつの考えが生まれた。もしかして。
「なぁ、もしかしてむし「そんなことはないッ!」
兄貴が大きな声で俺の話を遮った。
もう本人は分かっているのだろう。認めたくないんだな。
これは典型的な虫歯だ。
甘い物を食べまくっていたイタチにしてはよく今までならなかったものだと感心するくらいだ。
歯磨きをちゃんとしててもなるものはなるのだなあ、とぼんやり考える。
「嫌だ・・・」
少し食べ残しはあるが、虫歯の痛みがありながらと考えれば食った方だ。
イタチは箸を置き、下を向いて静かに嫌だ嫌だと言い始める。
「そういうのって早めに医者いったほうがいいぜ?」
別に人の虫歯などどうでもいいと流しがちだが、イタチが甘味を食えなくなるのはこっちも多少なりとも困る。
怒りの矛先が少しでも向きそうだからだ。
「あそこって・・・痛いんだろう・・・?」
ちらり、とこちらを見ながら言う。
「いやなったことないからしらねえよ」
冷たく言い放つと、イタチは涙目になってしまった。俺は驚いてわっ、と声をあげてしまった。
「もう・・・甘いものは食えないのだろうか・・・」
寂しそうな横顔を見て俺はいたたまれなくなった。
「ちょっと痛いおもいするかも知れねえけどさ、治せば食えるようになるからよ。歯医者、行こうぜ?」
「うぅ・・・」
小さくうめき声を発する。確か前、ナルトが虫歯になったときはそんなにひどくなかったはず。
まあ程度によるか。
イタチは俺の願いを聞いたのか、甘いものが食えなくなるのが嫌なのか。それともどちらもなのかは知らないが、歯医者に行くことを決心したようだ。
支度を済ませ、玄関で靴を履いている時。
何故か俺は一緒に玄関までこさせられていた。どれだけこわいんだ。
サスケ、と肩越しに声がかかる。
「俺が死んだら墓に団子を備えてくれ・・・」
「縁起でもねえこというんじゃねえよ!」
朝、気付いてから行ったからか帰りは昼前になった。
虫歯は思ったよりも進行していなかったが、麻酔をかける羽目になったようだ。
さらに、歯医者というものは何故か分割して治療する。二度に分かれてやることになったようで、イタチは帰ってきても少し悲しそうに縁側に腰をかけていた。
時折、感覚のない頬をさすりながら。
俺はそんなイタチの横にそれとなく座った。しかし、こういう時どう声をかけていいかわからなかった。
静けさを先に破ったのはイタチだった。
「もう一回、頑張れば団子が食えるんだな・・・?」
俺に問うように言ってくる。ああ、と手短に答えた。
その声をきいてイタチはゆっくり顔を上げて、俺、頑張るよと前向きな思考を心がけたようだ。
そんなイタチの少し腫れた頬に俺はちゅ、と短い口付けをした。
すぐに、恥ずかしさがこみ上げてきて下を向いてしまったが。
「・・・早く治るようにって、まじないだ」
横でイタチがふ、と笑ったような気がした。
ありがとう、サスケ と小さな声で言ってくれたのが嬉しくて、つい頬が緩んだ。
その後も夕方まで穏やかな時が二人を包み込んでいった。
任務が終わった帰りに甘栗甘によって団子を買ったり等をしている。
母さんから病気になってしまうからと制限されているものの、どこかしらに隠したりと食べるのをやめようとはしない。
まあ、俺はイタチが甘味を食べている時の幸せそうな顔が好きだから良いんだけどな。
しかし、悲劇はやってくるのだ。
朝、起きて朝食を食べる。今日は珍しく朝からイタチと食卓を囲める。
まあ、親達は任務で出払ってしまったのだが。
それが少し嬉しかった。だが、少し様子が変だ。
普通にいつも食べているのに、何故か箸を勧める速度が遅い。それどころか噛むスピードも遅いような気がした。
心配になって声をかけた。
「・・・兄貴、どっか具合でも悪いのか?」
「いや、特にそれといっては・・・ただこう、滲みる、というか」
イタチの顔が少し青白い。
俺はここでひとつの考えが生まれた。もしかして。
「なぁ、もしかしてむし「そんなことはないッ!」
兄貴が大きな声で俺の話を遮った。
もう本人は分かっているのだろう。認めたくないんだな。
これは典型的な虫歯だ。
甘い物を食べまくっていたイタチにしてはよく今までならなかったものだと感心するくらいだ。
歯磨きをちゃんとしててもなるものはなるのだなあ、とぼんやり考える。
「嫌だ・・・」
少し食べ残しはあるが、虫歯の痛みがありながらと考えれば食った方だ。
イタチは箸を置き、下を向いて静かに嫌だ嫌だと言い始める。
「そういうのって早めに医者いったほうがいいぜ?」
別に人の虫歯などどうでもいいと流しがちだが、イタチが甘味を食えなくなるのはこっちも多少なりとも困る。
怒りの矛先が少しでも向きそうだからだ。
「あそこって・・・痛いんだろう・・・?」
ちらり、とこちらを見ながら言う。
「いやなったことないからしらねえよ」
冷たく言い放つと、イタチは涙目になってしまった。俺は驚いてわっ、と声をあげてしまった。
「もう・・・甘いものは食えないのだろうか・・・」
寂しそうな横顔を見て俺はいたたまれなくなった。
「ちょっと痛いおもいするかも知れねえけどさ、治せば食えるようになるからよ。歯医者、行こうぜ?」
「うぅ・・・」
小さくうめき声を発する。確か前、ナルトが虫歯になったときはそんなにひどくなかったはず。
まあ程度によるか。
イタチは俺の願いを聞いたのか、甘いものが食えなくなるのが嫌なのか。それともどちらもなのかは知らないが、歯医者に行くことを決心したようだ。
支度を済ませ、玄関で靴を履いている時。
何故か俺は一緒に玄関までこさせられていた。どれだけこわいんだ。
サスケ、と肩越しに声がかかる。
「俺が死んだら墓に団子を備えてくれ・・・」
「縁起でもねえこというんじゃねえよ!」
朝、気付いてから行ったからか帰りは昼前になった。
虫歯は思ったよりも進行していなかったが、麻酔をかける羽目になったようだ。
さらに、歯医者というものは何故か分割して治療する。二度に分かれてやることになったようで、イタチは帰ってきても少し悲しそうに縁側に腰をかけていた。
時折、感覚のない頬をさすりながら。
俺はそんなイタチの横にそれとなく座った。しかし、こういう時どう声をかけていいかわからなかった。
静けさを先に破ったのはイタチだった。
「もう一回、頑張れば団子が食えるんだな・・・?」
俺に問うように言ってくる。ああ、と手短に答えた。
その声をきいてイタチはゆっくり顔を上げて、俺、頑張るよと前向きな思考を心がけたようだ。
そんなイタチの少し腫れた頬に俺はちゅ、と短い口付けをした。
すぐに、恥ずかしさがこみ上げてきて下を向いてしまったが。
「・・・早く治るようにって、まじないだ」
横でイタチがふ、と笑ったような気がした。
ありがとう、サスケ と小さな声で言ってくれたのが嬉しくて、つい頬が緩んだ。
その後も夕方まで穏やかな時が二人を包み込んでいった。
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